実質最初の投稿を何にしようかと考えたのですが、「英国」「ランニング」と言えば次に来るのは「parkrun」かなと思い、今日行ってきたWorthingという海沿いの街のparkrunと合わせて紹介したいと思います。
そもそもparkrun(パークラン)ってなに?
parkrun(パークラン)は、毎週土曜日の朝に、世界中の公園をはじめとるする公共のスペースで、誰でも、無料で、自由に参加できる5kmのランニングイベントです。
ファンランでも、ガチのタイムトライアルとして参加しても、歩いてもOK、ボランティア大歓迎、応援だけでも、なんなら散歩がてら見に来るだけでも、なんでもウェルカム!といったように、ある種「ユルさ」があり、それがランニングイベントに留まらない何かを感じさせます。
実際に公式サイトでは、
parkrun is a free, weekly, 5k and 2k community event in open spaces around the world.
© 2004—2024 parkrun Global
と、敢えてかはわからないですが ”running event” ではなく、”community event” としているように、ただ会場に行って、走って、終わり。ではなく、ランナー、ボランティア、応援してくれる人、通りすがりの人、公園にあるカフェやキッチンカーで働く人など、ランニングを通して、そこに1つのコミュニティができることがparkrunの大きな魅力であり、意義ではないかと思います。
歴史的には、2004年に英国・ロンドンのBushy ParkでPaul Sinton-Hewitt氏が13名のランナーと5人のボランティアで始めたのがparkrunの始まりと言われており、2024年3月16日現在では22カ国、2497カ所で毎週parkrunが開催されています。2024年がparkrun20周年の節目です。
そのうちイギリスが815カ所と圧倒的に多いので、「全世界で」とはまだ言えないかもしれませんが、昨今のランニング界においてはかなり大きなムーブメントとなっています。
日本でのparkrun
私自身、日本を離れて3年が経つので、最近の日本のランニング事情を肌で感じてはいないのですが、SNS等を通して得る情報からすると、日本ではまだ誰もが知っているようなイベントにはなっていないのかと思います(そんなことなかったらごめんなさい)。
日本での歴史はまだ浅く、2019年に二子玉川parkrunが第1回のイベントとして開催され、2024年3月16日現在では、全国37カ所で行われています。
parkrunの日本サイトはこちら。
本日のWorthing parkrunレポート
土曜日はいつもは仕事なのですが、1ヶ月の春休みに入り、この期間は毎週どこかのparkrunに参加しよう!ということで、今日は以前から気になっていたWorthingという海辺の街(家から車で45分くらい)のparkrunに行ってきました。
今日は綺麗な晴天、海風もなくほぼ無風の絶好のparkrun日和。
parkrunは開催される公園などのコースの勾配や路面などによりきつさやタイムがかなり変わるのですが、Worthingのparkrunは平坦な海辺の直線プロムナード2.5kmを行って帰ってくるという、風さえなければ超絶走りやすいコースで、昨年11月11日の回では、幾度となく800mや1500mでイギリス代表になっているElliot Giles選手とJemma Reekie選手がそれぞれ14’42″と15’57″を記録するなど、たまに一流選手が練習の一貫でやってきて、爆走して帰るということもある高速コースの1つです。
また後日紹介するつもりですが、私の住んでいる街のparkrunは小高い丘があるコース、かつ路面は土や芝生なので、この時期は走るのに覚悟がいる。。。ということで、走りやすいparkrunに出たいなと思い、今回はWorthingまで足を伸ばしました。
正直、今回はこのブログのネタにもしようと思っていたので、20分くらいで、景色を楽しみながら、スマホを片手に写真も撮りつつ走ってこよう、というつもりだったのですが、いざ走り出したらなぜでしょう、遅く走れない。。。(かと言って速いわけではなくキロ3’30″くらいなのですが、最近全然走っていない自分にとってはオーバーペース)
中盤から失速して、見事に辛い思いをして帰ってきました。タイムは17’44″。
結果はすぐにサイトに掲載され、自分のタイム、順位、年代別の順位、年齢で傾斜をつけたスコアなどがメールで届きます。今回の結果はこんな感じで出ます。女性やおじさんにも抜かれ、14位でした。
まとめ
まだ書き切れないこともあるのですが、それはまた次回に譲るとして、改めて今日感じたことは、ランニングがイギリスの多くの人の身近にあるということ。やはり日頃からランナー多いなと感じるし、土曜日の朝9時からこれだけの人(今日のWorthing parkrunは585人)が集まり、しかも同時多発的に複数の会場でこれが起こっている。これって日本でも同じこと起こるのか?
と思って少し調べたら、日本で37カ所といいつつ、走っている人トータル5人???
やはりまだイベントとしては根付いていないようでした。
これもまたいずれ言及したいですが、イギリスは「する」にしても「みる」にしても「支える」にしても、スポーツが「文化」として根付いているなと。だからparkrunもこれだけのムーブメントになって、スポーツを「文化」として確固たるものとしていっているなと。そしてこの話が、ダイヤモンドリーグ・ロンドン大会のように、陸上大会で5万人のスタジアムが埋まるところにも結びついていく気がします。
あと、記事を書いていて思ったのが ”parkrun” の ”p” って公式サイトでも絶対小文字なんですよね。書いている途中で気づいて、一通り直しました。きっと理由があると思うのですが、そこまで調べ切れなかったので、もしご存知の方がいれば教えてください。
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