出場選手・レース
サポート選手
丸山 優真 選手(住友電工)
熱田 心 選手(岡山陸協)
ヘクサム・インターナショナル・コンバインドイベント・ミーティング @ ヘクサム, イギリス
日にち:2025年8月9日(土)10 日(日)
会 場:Wentworth Leisure Centre, ヘクサム・イギリス
大会カテゴリ:WAコンバインドツアー・シルバー(B)

結果
丸山 優真 選手
男子十種競技
途中棄権(3種目目終了後)
熱田 心 選手
女子七種競技
途中棄権(1日目終了後)
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サポート内容(ポール輸送)

今回は丸山選手のポール輸送のサポートがメインでした。
試合会場のヘクサムはイギリス・イングランドの北に位置し、ニューカッスル・アポン・タインが最寄りの都市です。
実はこれまで何度か丸山選手のポール輸送のお手伝いはさせていただいました。
その時は日本の羽田空港から、ロンドン・ヒースロー空港にポールと一緒に来てもらい、その後私がポールをルーフキャリアの付いた自家用車でピックアップして、ロンドン周辺の空港であるガトウィック、ルートン、スタンステッド、シティ空港のいずれかまで運ぶということをしていました。
なぜいちいちポールを欧州圏最大のヒースロー空港から、ロンドン近郊の小さい空港に運ぶかと言うと、理由はいくつかあり、
- ブリティッシュ・エアウェイズなどのFSC(フルサービスキャリア)はポールをオーバーサイズラゲッジとして運んでくれない(厳密にいうと、確約を取るのが難しい)。
→意外と、LCC(ローコストキャリア)の方がオーバーサイズラゲッジ、スポーツイクイップメントとして、ポールなど大きいものも運んでくれる。 - ヒースロー空港は大きい都市なら就航しているが、大会会場などの目的地が地方都市だと、就航している便がないことがある。
→ヒースロー空港を含め、ガトウィック空港、ルートン空港、スタンステッド空港、シティ空港のいずれかからであれば、基本的に欧州圏のどの都市にでも就航している。
といった理由で、これまでは「ヒースロー空港↔スタンステッド空港」などのイギリス国内のポール輸送のお手伝いをさせていただいていました。
今回もその作戦で、ロンドンのいずれかの空港から大会の最寄り空港であるニューカッスル空港に空輸しようと思いましたが、就航しているのがヒースロー空港からのブリティッシュエアウェイズ便のみということで、ポールを空輸で最寄りまで持っていけないことが判明。
そのため、ヒースロー空港から大会会場まで陸路で運ぶことになりました。
片道7時間の旅でしたが、丸山選手のコーチである加藤 弘一 先生に一緒に乗っていただき、ところどころ運転していただいたおかげで、往復とも安心して移動できました。
今回は今までにない長距離移動ということで、レンタカーを手配し、それにどの車にでもフィットするソフトキャリアを付けました。
見た目はちょっと心もとない気もしましたが、ポールを括り付けるのにちょうどよいストラップがついていて、安定して積載できたので良かったです。
コンパクトに収納もできるので、これがあればどこの国でもレンタカーさえ借りれば輸送できそうです。
反省点があるとすれば、EVはものにもよりますが、充電にある程度時間がかかるので、必要以上に休憩を取らなければいけない場面があり、長距離移動には向かないかなと思いました。
大会レポート

今大会は丸山選手、熱田選手ともに途中棄権という判断をしました。
詳細は割愛しますが、選手本人のコンディションというより、競技会のコンディション(環境・設備・運営)が望むパフォーマンスを発揮するのに伴わなかったためです。
両選手とも1週間ほど前から現地入りしましたが、そこから大会初日まで連日強風で、ホームストレートが強い向かい風、体感温度はかなり低く、上着が必須な日が続きました(大会2日目には皮肉にも好天)。
また、こちらも確かなことは言えないので詳細は割愛しますが、跳躍ピットやマット、スターティングブロックなどの設備面や競技運営についても懐疑的にならざるを得ない場面がいくつかあったことも、今回の判断に多少影響しています。



究極的にはいかなるコンディションでも、パフォーマンスを発揮しなければならないことには変わりありません。
ただ、今回の経験から私が学んだことは、こういった情報をしっかり事前に収集し、選手サイドに提供できるようにしておくということです。
実際、私も大会会場と同じイングランドに住んでいますが、少し北に行くだけでこれほど気候が違うのは予想外でした(晴れて風がなければちょうどよいのですが)。
また、競技会の様子は実際に現地に行って体感しないとわからないことが多いので、やはり多くの競技会に実際に足を運びできるだけ一次情報に近い形で選手に提供できるようにしておくことが、今後ARとして選手をサポートしていく上で大事になってくると認識させられました。
そういった意味で、選手やコーチには申し訳ない気持ちも残りましたが、経験値を増やすことができたこのような機会を頂けて感謝です。
もうイギリスはないかもしれませんが(笑)、またどこにでも運びに参上して、輸送を含めたトータルサポートができるようにしておきたいと思います!

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